アイメイト協会見学会②―講義編

さて、やっと当日の様子に移ります。見学会の段取りは講義。そして目隠しをしてのアイメイとの歩行体験となっていて、まずは練馬区は関町北にあるアイメイト協会の講義室へ。

見学会に応募した際に「7、8月は夏休みなので学生さんの応募が多いんですよ。」と電話口で言われたが、まさにその通りで30ほどある椅子は満席。小学生達もしくは若い親子連れが殆どで、若くもなく歳でもない自分は何やら肩身が狭い。

 

まあまあと気を取り直して講義へ集中、集中。

講義はスクリーンを使っての映像とインストラクターさんの話を交互に織り交ぜ、時折受講者にクイズを出しながらの進行。テンポ良く、分かりやすいお話で和やかに講義は進んでいきました。

講義内容は大きく分けるとアイメイトの訓練方法と我々晴眼者が視覚障害者にどう接すればよいかの二つ。

 

それぞれ具体的な内容に触れる。まずは訓練方法から。

アイメイトは1歳2ヶ月から訓練を始める。それまではボランティアにより繁殖され、育てられる。繁殖された全てのの犬がアイメイトになる訳ではなく、素養をみて選別される。

数としてはおおよそ7、8割程がアイメイトとして活躍する。

そして1歳2ヶ月からはじめた訓練1歳6ヶ月まで行われ、その後アイメイト使用希望者を交えて4週間の歩行を指導を行う。その際には使用希望者も協会に泊り込んで指導を受ける。指導の仕上げとしてアイメイトと使用希望者は二人のみで帰路に着く。

ちなみにアイメイトを引退するのは10~12歳頃までで、余生はボランティアに引き取られ過ごす。

訓練は学習への態度の基礎作上げる基礎訓練と障害物の回避、バスや電車の乗降などの実践的な訓練を行う誘導訓練の二つに分かれている。

車が通っているのに道を渡ろうとする使用者に従わないよう等に必要に応じて指示に従わない「利口な不服従」を教え込むのは大変そうでした。訓練は段階的に難易度を上げていき、始めは15分程度で行い、最終的には1時間半に達する。

話を聞いていて自分が誤解をしていたなと気づかされたのは、使用者は漫然とアイメイトに引っ張られて歩いているわけでは無いということです。つまり歩行の際、主導権を握っているのはあくまで使用者なのです。

例えばA地点からB地点に行く際には、アイメイトは道中に曲がり角や階段、改札等が有る事を知らせるのみで、使用者自身が道順を覚えており、通りから2つ目の曲がり角で曲がろうと判断しなければならいのです。

信号さえもアイメイトに存在を教えられた後は、人の流れなどから信号が変わったのを判断して渡っているのです。

晴眼者かつ方向音痴である私には俄かには出来そうもないスキルで、事実、中途失明者は訓練中、苦労するとの事でした。

その為にも4週間の泊り込みの訓練が必要なのだと大いに納得しました。

続いて視覚障害者に対する接し方ですが、ある場所への誘導方法、椅子への誘導、テーブルに置かれた食べ物の位置の説明、アイメト使用者の誘導方法について説明を受けました。

全て説明をすると長くなるのでかいつまんで短めに。誘導のコツは下記の三点。

・情報は全て言葉に出す。

・方向、場所は前後左右で伝える。

・急に押したり引っ張ったりしない。

テーブルの上の食べ物の位置を説明する際には12時の方向にはお茶、9時の方向にはケーキ、6時方向にはスプーンと時計の文字盤に見立てて知らせる。このように教えて頂いた事は理に適った実践的な内容でした。

以前、1度だけ視覚障害者を誘導した事があるのですが、その際の自分が全然なっていなかった事を改めて思い知りました。

実践的な事だけではなく、一番大切なの、困っていそうだったら思い切って声を掛ける事だともおしゃっていました。

 

と、今回はここまで。歩行体験の様子等続きはアイメイト協会見学会③に譲ります。

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2009.10.14