みえないともだち―「アルド・わたしだけのひみつのともだち」

はじめまして。当ブログにお越し頂きありがとうございます。初ブログなのでいささか緊張しています。
さて1回目に紹介する絵本は、「アルド・わたしだけのひみつのともだち」です。友達と言っても主人公にしか見えないのですが・・・・

 

あらすじ 主人公の女の子は、クラスメイトにいじわるされたり、両親が不仲だったりと、ミクロだけど子供なりにシビアな生活を自分にしか見えないひみつのともだち「ウサギのアルド」に支えられながら暮らしています。

 

この絵本は、原文が良いのか?訳者(谷川俊太郎!!)が良いのか?文章が短く平易でありながら、主人公の性格や気持ちをしっかりと伝わってきます。それに言い回しもどこかも洒落ています。
子供でも読みやすいようにと配慮があるのでしょうが、全文ひらがな使用も効果的です。女の子がまさに喋っているようで心にグッときます。
もちろん絵も魅力に溢れています。女の子は、線描でポツンとどこか頼りなく寂しげに描かれています。対して彼女を取り巻く環境(心象状態)は、ドロドロとした色調で描かれています。この対比によって彼女の置かれている環境がけして楽ではないことが分かります。それでもアルドと一緒にいる時の女の子は、とても楽しそうです。アルドがいれば安心だと。

 

子供がみえないともだちを必要とするように、大人も目にみえたり、みえなかったりする何かを支えにしながら生きているような気がします。もちろん私自身も含めて。

 

4593502802 アルド・わたしだけのひみつのともだち
ジョン バーニンガム 谷川 俊太郎
ほるぷ出版 1991-11

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2008.05.08  コメント(0)