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2008.06.30  コメント(0)  

子供はダマされない―「ノラネコの研究」

小学中級むきと絵本「ノラネコの研究」の裏表紙には書かれていますがトンでもない。小学生向きなんて。大人が読んでも十分どころか十二分に楽しめる絵本です。
子供騙しなんて言いますけど、子供騙しには子供も騙されません。大人が読んで楽しい絵本じゃなければ子供も楽しめないと思います。

 

〔内容〕 ネコ科動物の生態を研究している筆者がナオスケというノラネコの一日の過ごし方を午前10時~午前6時までじっくりと観察。

 

とにかく面白いこの絵本。何故そんなに面白いか?それは筆者が本気だから。ネコ科動物の生態の研究者が本気で何の変哲もないノラネコの研究をしているからなのです。
その本気度は町中のノラネコの様々な特徴を書きつけたネコカード作りから始まり(その数、百枚以上!)、ノラネコの観察をする場合は丸一日をかけてじっくりと。ノラネコのナオスケが寝てしまえば筆者もジッと待つ。ナオスケは一日の内にあわせて十八時間以上も寝ているので筆者の苦労が忍ばれます。

 

こうして丹念に丹念に筆者が調べた成果を描いた絵がまた楽しいのです。挿絵の平出衛は他にもネコちゃんのさし絵を書いているようなので本気でネコ好きなのでしょう・・・・だと思います。
毛づくろいをしている様子、物陰から辺りをうかがっている様子、警戒しながらゴミ箱を漁る様子、ひとつひとつの動作がとてもリアルです。
また、マンガのようにコマを割ってノビノビとした描き方自体がネコちゃんのもつ自由で飄々とした雰囲気を出すことに一役かっています。

 

只、楽しいだけではなくネコちゃんの生態も分かりやすく丁寧に書かれていてとてもタメなるこの絵本は、ネコ好きの方はモチロンですが、ネコ嫌いの方にこそ読んで頂きたい絵本です。

 

4834001962 ノラネコの研究 (たくさんのふしぎ傑作集)
伊沢 雅子 平出 衛
福音館書店 1994-04-15

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2008.06.23  コメント(0)  

2008夏季繁忙期のご予約について

ペットシッターのストロラーカンパニーをご愛顧頂きありがとうございます。東京は、梅雨入りして2週間近く経ちましたが雨より暑さが目立ちますね。6月が終われば夏休みもすぐそこです。

先週、早速夏休みのペットシッターサービスのご予約を頂きました。夏休み中、特にお盆はご予約が大変重なります。お盆、夏休みのご予約は、お早めにお願い致します。

2008.06.17  コメント(0)  

にんげんにだって未来はない―「ねこに未来はない」

火事になったら、一枚のレンブラントより一ぴきのねこをすくおう
そしてその後で、そのねこを放してやろう

アルベルト・ジャコメッティ

 

上の台詞は、今回取り上げる詩人長田弘のエッセイ「ねこに未来はない」の巻頭に載っていたものです。素敵で洒落ているので引用してみました。
絵本が続きましたので、今回は気分を変えてエッセイです。

 

インパクトのあるタイトルは「猫は脳の構造上、未来を考える能力が無い」と「外に自由に出歩く飼い猫は、事故や行方不明で飼い主の元からいずれ姿を消す」の二つの意味が込められています。
いいタイトルですね。

 

〔内容〕 全日本反猫同盟を作ろうかと考えたこともある猫嫌いな筆者がねこ好きな女性と結婚。そして猫を飼い始め、やがてねこの本を読みながら紅茶を飲むのが、唯一の楽しみになる程のねこ好きになるまでを描くエッセイ。
おまけで英国の作家アラン・シリトーの絵本「ママレード・ジムの冒険」の筆者の手による翻訳版もついています。

 

この作品は、非常に柔らかい文体で書かれています。読みやすい反面、柔らかすぎて緩くなりそうな所ですが、猫はいずれ姿を消してしまう諦念とそれを承知の上で猫を飼おうとする意志の強さがこのエッセイを引き締めて読み応えのある物にしています。
また、昔の村上春樹とどことなく似ている詩人らしい?表現も特徴的です。
挿絵は長新太。こちらは柔らかさが絶妙。肩の力がフッと抜けて微笑んでしまいます。

 

話はそれますが「怒れる若者」ことアラン・シリトーが猫の絵本を書いているとは、知りませんでした。
ピカレスクロマンなイメージとのギャップには不意を突かれて笑ってしまいました。
でも考えてみるとワンちゃんよりはネコちゃんっぽい作品を書いていますね。「土曜日の夜、日曜日の朝」とか。
中学生の頃アラン・シリトーの作品を読んで、あのパンキッシュな姿勢に痺れたのですが、今も若者に読まれているのでしょうか?

 

猫に未来がないのなら人間や他の動物にだって未来はやはりないのです。家族、恋人、友人、ペットと必ず別れが訪れます。逆説的ですが別れの日がおもいっきり悲しくなるように今を楽しく過ごすしかないのでしょうね。

 

4041409020 ねこに未来はない (角川文庫 緑 409-2)
長田 弘
角川グループパブリッシング 1975-10by G-Tools

2008.06.11  コメント(0)  

真夜中の更新―「まっくろネリノ」

深夜2時。男は、書斎で一人くつろいでいた。
グラスに浮かべた氷を軽く揺らし、ウィスキーを口に流し込む。喉から胃にかけて熱さがしみ渡っていくのに呼応するかのようにBGMのピアノトリオの演奏も熱を帯びてゆく。その熱にほだされるように男は、腰掛けていたチェアから立ち上がり本棚の前へと移動した。一冊、一冊、ゆっくりと本の背表紙に這わせていた指が止まり、一冊の本を抜き出した。
「やっぱり、真夜中の酒の相棒は、コイツが一番だよ。」と満足そうに呟く男の手には、絵本「まっくろネリノ」が。

 

あらすじ まっくろネリノは、その名のとおり真っ黒な鳥です。カラフルな毛色をしているネリノのにいさん達は、黒くて地味なネリノをいつも仲間外れにしています。でもある日、にいさん達は、素敵な色をしているので捕まってしまいました。にいさんたちを気の毒に思ったネリノは、救出へと向かいます・・・・

 

「男前に絵本を紹介」にチャレンジしてみましたが失敗でした。(第一、書斎やらウィスキーやらは、フィクションですし。)
失敗はとりあえず置いといて、「まっくろネリノ」は素敵な絵本です。
全てを塗りつぶす黒では無く、全てを優しく包み込む黒を基調としてパステルで描かれた色づかいは、深夜のひっそりとした静かな空気にピッタリと合います。

 

真夜中、いつも点けているテレビを消して「まっくろネリノ」をゆっくりと眺めて過ごすのもたまには悪くないものですよ。

 

4032021406 まっくろネリノ (世界の絵本)
ヘルガ=ガルラー やがわ すみこ
偕成社 1973-07by G-Tools

2008.06.10  コメント(0)