だいぶ前なのですが、東京都庭園美術館の「タイポグラフィ」展(3月27日終了)に行ってきました。

 

美術館についたのがちょうど昼時。まずはご飯だと美術館に併設されている「cafe 茶洒 kanetanaka」でお食事。
牡蠣の炊き込みご飯と坦々麺を注文。共に少量なのでペロリと食べ終わる。
さて、腹ごしらえも終わったので展示・・・ではなく隣にあるミュージアムショップへ。
メインディッシュの前にデザートってカンジですが、隣なので。
そこで見つけたのがこれ↓

 

 

左端にペンを置いたので如何に大きいかお分かり頂けるかと。特大と大しか売ってなかったので、迷わず特大を購入。
マトリョーシカのお札って存在がシュール過ぎて笑えました。
どんなご利益が?何処に張ればいいの?
大体、何ゆえ特大と大?普通は大中小でしょ?売り切れちゃっただけかも知れないけど。って事は特大大中小?それはそれでバリエーション有り過ぎ(笑)
しかも家に帰って1枚だと思って取り出したら5枚有るし(笑)
いやー素晴らしい!デザインカワイイし。いい買い物した。フォローじゃないですよ(笑)。ホントに。

 

思わぬ所で大盛り上がりして、やっと美術館に。
庭園美術館は初めてなんですが、展示内容もさることながら、内装は藤森照信がキレイだって言ってたし、しかも庭園も有ってお誂え向きなことに晴天。とテンションが上がってチケット売り場に。

 

ん?んん?あれ?今日休み?水曜日なのに。え?毎月第2・第4水曜日は休み?あーそうですか。 月曜日が休館日じゃないんですか。
えーーーわざわざ目黒まで来たのに?せっかく晴れてるのに?(庭園も入れない)

 

ここで帰ったらマトリョーシカのお札(特大)買いに来ただけになってしまう・・・気を取り直して近くになんかないかと調べてみると・・・
有りました。有りましたよ。目黒区美術館「包む-日本の伝統パッケージ展」(5月22日まで)が。
じゃあじゃあと目黒区美術館に早速移動。徒歩15分位で着いたでしょうか。
さて、「包む-日本の伝統パッケージ展」と言っても何が何だか分からないですよね。
それでは、目黒区美術館のサイトからのコピペをどうぞ(笑)。

 

-岡秀行氏(1905-1995、グラフィック・デザイナー)から目黒区美術館が譲り受けた「日本の伝統パッケージ」コレクションを紹介します。
岡氏は写真集『日本の伝統パッケージ』『包 TSUTSUMU』などを著すとともに、1970~80年代にかけて、展覧会「TSUTSUMU」として、そのコレクションを世界20数カ国・100カ所以上で紹介し、高い評価を受けました。
本展ではわが国の自然と風土を生かした素材で作られ、生活の知恵と機能美が加わったシンプルな美しさを持つパッケージ(包装・容器)の数々を、岡氏の視点を交えながら展覧します。-

 

ようするに和菓子や漬物の容器や清酒の瓶等が展示されている訳です。七味唐辛子が入った小さい壷が特に可愛かった。
展示物の大半が現代の食べ物関係だったので、デパートの物産展的な風合い。「美味しそう。ふーん。京都の食べ物かー」みたいな。
手拭いも有るかなと思ってたんですけど無し。パッケージとは違いますからね。
擬似物産展(笑)とは別フロアに展示されていた、いくつかの卵を縄でなって吊るしたものは感慨深かったです。
昔はこうやって保存したのでしょう。卵を保存する為だけにわざわざ縄をなっていたとは。それが今やプラケースに冷蔵庫ですから。
他には展示物を3Dにして見るなんてコーナーも有りまして。実物がそこかしこで見られるのになんでわざわざ3Dにしなくてはいけないのか全く分からないのですが、ソコが面白くて専用の眼鏡をかけて拝見しました。

 

ここに展示されているものはそもそも岡さん一人の美意識から始まったと思うと凄いですよね。
誰も美しくとは思わず、気にも止めていなかったものを集め、体系立て、そして他の人に魅力を伝えていったのですから。
大変だったでしょうけど、とてもエキサイティングだったでは?パイオニアとして未踏の境地を歩いたのですから。

 

庭園美術館が休館日だったからこそ出会えた「包む-日本の伝統パッケージ展」楽しかった。何がどう転ぶか。不思議なものです。
そうそう美術館には(カフェではなく)喫茶店が併設されているのですが、そこで食べたマドレーヌ(下目黒福祉工房作)とクッキー(忘れてしまいました。福祉施設作だった筈です)はとても美味しかったです。お安いですし、目黒区美術館にお立ち寄りの際には是非!

 

追伸 「タイポグラフィ」展は最終日3月27日に仕切り直して行ってきました。が、大混雑で落ち着いてみれませんでした。縁が無かったんでしょうね。