かなり前に8割方書いたままに完成させずにいたのですが、もったいないので書き上げてUPしました。(だいぶ前の話で恐縮なのですが・・・)

 

先日、松岡映丘展に行ってきました。
お世話が一段落して次のお世話まで時間があり、ちょうど練馬区立美術館の前を通りがかったのでふらりと入ってみました。
練馬区美術館は入場料が五百円なので気軽に入りやすい。
ありがとう練馬区!

 

あの日はとても天気がよく美術館の前の広場ではお母さん方がお子さんを遊ばせていました。
「キャッキャッ」と楽しそうに声を上げてる子供達を見て絵に描いたように平和だなぁと感じたのを覚えています。
松岡映丘は絵を見たことが有るような無いようなで、よく知らない人。
では、何故入ったかと言えば看板やチラシのデザインがそそったからなのです。
今回のチラシ(二つ折りになっている)
字のサイズと水谷八重子の顔のバランスがよくないですか?

 

untitled

 

 

と看板に引っ張られて足を踏み入れた館内には、着飾ったおばさまが一杯。
学芸員?の引率であれやこれや説明を受けながら「アラー素敵ねぇ」とか呟きながら(とは、言ってもボリューム大)観覧していました。
皆で一緒に見るのが楽しいのでしょうねぇ。

 

ところで松岡映丘は父は儒学者、医師の松岡操。兄に医師の松岡鼎、医師で歌人・国文学者の井上通泰、民俗学者の柳田國男、海軍人、言語学者、民俗学者の松岡静雄というエリート一家の出らしいです。
この一族をモチーフにした小説が有ったら面白そう。

 

私自身はもともと大好きな画家と言う訳ではないので、全作品に感銘を受けたとはいかないですが、それでも気にいったものが何点か。
やっぱり一番気になったのはチラシにもなっている水谷八重子。
画面の大半を占める着物姿の彼女。その足元には縮尺のおかしい草木が。(小さく描かれている)そのために水谷八重子がまるで巨人かと見間違うようないびつさが面白い。抜けるような青い空と着物の黄色も鮮やかでした。
他の作品もそうでしたが、色使いがキレイでしたね。緑は特に深みと青みがあって。
後、印象に残ったのは道明寺を題材にした屏風絵。
ストーリーが良く伝わってきて楽しく、木や鐘を吊す柱の一分しか描かない省略した感じもいい。
また、柱や桜によって隠れている顔は隠れることによってむしろ表情が引き立っていた。

 

何の気なしに入ったのですが満足して美術館を後に。
お腹がすいたので同じ敷地内にある別棟のレストラン「どんぐりの木」で昼食。こちらは野菜を中心とした料理やケーキを出すレストラン。
こちらでしっかりと食事を取って次の勇んでお世話へ!そんな昼下がりでありました。