あれは何とか日中は持ちこたえていた天気が崩れて雨が降りだした夕方の事でした。
帰宅の途中の畑に差し掛かると、「ニャ~」と子猫の鳴き声が一声。辺りを見回すも子猫の姿は見当たらない。その後、鳴き声もしないので気のせいだったかと帰宅。
が、家で一時間程の用事を済ませてから、予定が有ったので再度外出。また畑の前を通るとやはり鳴き声が。
今度は「ニャ~、ニャ~」と連続で。これは間違いないと、畑の周り探すとやっぱりいました。いました。折からの雨に降られたキジトラの子猫が。母親とはぐれたようでポツリと一頭で。
さて、見つけたはいいが困った事に我が家にはセバズがいるので飼うのは無理。となるとに里親を探さないといけない。そう上手くいくのか?一旦保護したからには、そこまで責任を負わなければならない。
かといってこのままにしておくと低体温で体調を崩しかねない。
…あれやこれやと考えていく内に何が何でも里親を見つけるという決心がついた。(まあ、何とかなるだろと楽観も含みながら)

 

子猫

私の上に乗ってご機嫌な子猫氏

 

ということで、早速家に連れて帰り体を拭いてやりペットボトルを使った即席の湯タンポをあてがい、段ボールに寝かしつけた。そしてセバスが近づかないように別室に段ボールは安置。
翌朝に体調を見て貰うために動物病院に連れて行った。獣医さんの診断によると体調は問題無くノミ、ダニもいないとの事。恐らく生後1ヶ月ちょいで離乳が始まった所であろうと。見るからに元気そうではあったが、ほっと一安心。

 

しかし、この子が元気も元気。ピーピー叫んでは歩き回る。なんだ、保護しなくても平気だったじゃんと一瞬思ってしまいました(笑)
が、元気な割には食事を食べないので強制給餌を行うことに。これはフードをヒルズのa/bに切り替えてからは食い付きが顕著によくなり自ら食べるように。(セバスもこれを食べていた)
それと排便。オシッコは少し濡れティッシュで刺激しただけで、ポワ~ンとした顔になりすぐに出すのだけど、ウンチは中々も出ない。それでも何度も濡れティッシュで肛門に刺激繰り返して、3日目に立派なのを一本。
や~あ、ウンチを見て喜ぶというのも何だかなぁだが、嬉しかった。
そんなこんなで世話に追われながらも、里親探しをした所、運よく知人が引き取ってくれることに。
ならば情が移らない内が良かろうと1週間程面倒を見たのちにお引っ越し。
実は既に情が移って…頑張って下の世話とかすると、どうもね。母親の気分というか。ヒョウ君と名前までつけてしまったし。
でもすぐに貰い手が見つかって本当に良かった。感謝。感謝。

 

とにかくよく鳴く子だったので、ヒョウ君が来る前と変わらない筈なのにすごく静かに感じられる。彼が使っていた段ボールを見るとここに居たのにと、いささか感傷的になったりも。
まあ、引っ越し先で元気にやっているようなので、我が家の事など忘れて楽しく過ごしてくれれば何よりです。

 

ところでヒョウ君がいた1週間、セバスはナーバスになり初めの1日半はオシッコをせず、その後もヒョウ君がいる部屋には立ち入ろうともしませんでした。
それでも、引っ越する2日前から部屋に入るようなるもヒョウ君には近づかず別の場所の匂いを嗅いでいた。
それから馴れだしたようだが、引っ越す為にキャリーバックにヒョウ君を入れたら、バックの上に乗っかって「シャーシャー」と言って友好的とは言えない態度。子供相手に…と呆れた次第。