5月28日付けの朝日新聞の記事。迷子対策としてペットにマクロチップを埋め込む飼い主が増えているという内容です。

 

記事の要約はこちら↓
家族の一員のペットが迷子になり、知らないうちに殺処分される。そんな事態に陥らないため、身分証代わりになるマイクロチップをペットの体に埋め込む飼い主が増えている。

 

環境省によると殺処分される犬猫の総数は年間約30万頭。迷子になったペットも相当数いるとみている。そんな状況を少しでも改善しようと、阪神大震災で大きな被害を受けた兵庫県では、県獣医師会が無料でチップを埋め込む試みを数年に渡って実践。獣医師会がチップの代金を全額肩負担し、飼い主に協力を呼び掛けることで、1万匹の施術を達成したという。

 

また、埼玉県では07年2月から、保護されたペットの内、子犬に限って新しい飼い主に譲り渡す際、県の予算でチップの代金を肩代わりしている。「捨て犬を防ぐ意味もある」と担当者。

 

だが、チップの普及度はまだ十分とはいえない。ペットフード協会の推計によると全国の犬猫の総数は約2680万匹。「動物ID普及推進委員会(AIPO)」に登録されているペットは約21万頭となっており、チップをつけているペットは1パーセント未満にとどまる計算だ。

 

実際、チップによってペットが帰ってきた事例はまだ少ない。災害からペットを守る活動に取り組むNPO「アナイス」が07年に保健所がある自治体を対象に実施したアンケートでは大半の自治体で2件以下。チップの読み取りを一切行っていないと答えた自治体もあった。

 

04年に動物愛護管理法を改正する過程で義務化検討されたが、チップの普及率があまりに低いとして見送られた。また、チップの読み取り機を保健所などに設置するかどうかも、自治体任せになっている。

 

一方、チップの代金や施術の方法も飼い主に十分知られていない。ペットの体に異物を埋め込むことに抵抗を感じる人も多い。アナイスの池田潤子代表は「自分のペットを守るために何ができるのか、考える必要がある」と述べ、飼い主側の意識改革を求めている。

 

マイクロチップの概要

 

 

 

 

 

 

先日、タイミングのよい事にお客様とマイクロチップについてお話しました。でもお客様とマイクロチップについてお話したのは初めてだったような気が。全国での普及率は1%程度とまだまだ低いそうですが、それも納得です。

 

また、私自身もマイクチップの存在は知ってはいたものの突っ込んだ勉強をしてなかったので、ネットで情報を集めたり、AIPOに直接電話したりとしてみました。

結果、(読み取り機の普及が完全でない現状では、各自治体でバラつきは有りそうですが)迷子対策としては、従来の鑑札より紛失の恐れがない為、有効だと思います。読み取り機の設置が充分になされている東京では特に。

でも鑑札に関しては装着率を高める為にリデザインしようという動きもあるようで、こっちも興味深いですね。(参照サイト ペットウェルhttp://petwell.jp/ 「各地ではじまった「犬鑑札」リニューアルの取り組み」 )

また、義務化がなされれば捨て犬、捨て猫の防止効果が見込めそうですが、義務化の為には飼い主さんに対する啓蒙活動と読み取り機の普及は不可欠となるでしょう。

あとは、ペットサービス全般にマイクロチップの応用化が行われるのかは注目したい所です。
(参照サイト ペット産業・市場ニュース http://news.jprpet.com 「マイクロチップの普及促進は有意義なペット社会を実現する」 )