最近、よく漫画読んでいます。
その中でぶっちぎりに面白かったは「虫の歌」と「弥次喜多 in DEEP」なのですが、当blog的には「伊藤潤二の猫日記 よん&むー」を取り上げるのが適当かと。

 

喜劇と悲劇は似ていると言われますが、ある事象が過剰に動く点では、ホラー物も一緒といえるでしょう。
だから、ホラーの大家がギャグ漫画をかいても不自然は無い訳で。楳図かずおの例も有りますし。

 

内容としては犬派だった筆者が猫派の奥さんとの結婚を期に猫と暮らし羽目に陥り、徐々にカワイさに嵌まっていくというストーリー。
タッチは当然、恐怖漫画風で内容のほのぼのさとギャップが売りといった所です。

 

それなりに笑わせてくれる本書ですが、読んで感じたのは、伊藤氏の文才です。
所々に挟まれている読者とのQ&Aが面白い。力まず、サラっと笑わせる。エッセイを書かれたら、是非読んでみたい。

 

4063376648 伊藤潤二の猫日記 よん&むー (ワイドKC)
伊藤 潤二
講談社 2009-03-13

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