先週、金曜日根津美術館「国宝燕子花図屏風」展に行ってきました。
まず、根津美術館が根津ではなく、青山にある事をしっかりと確認してから出発。
と確認した事は良いのですが、青山には縁がないので迷ってしまいなかなか着かない。
青山墓地周辺をぐるぐる回ったり、着いたと思ったらPRADAのお店だったりしながらも何とか到着。
この日はとても暑く半袖短パンで出かけたのですが、ちょっと場違いかと思う程、和モダンな外装、内装な根津美術館。学芸員?も服装がオシャレでさすが青山と感心。
早速、館内を見て回る。目についたは夏秋草図屏風(「伊年」印)、夏草図屏風(尾形光琳)、木蓮棕櫚図屏風( 立林何帠(かげい))、夏秋渓流図屏風(鈴木其一)。
中でも、夏秋渓流図屏風は圧巻。
鮮やかな色使い、縦横無尽に流れる渓流、金色で縁取りされた葉、大胆に配置された木、花。豪奢にしていびつな印象を与える見事な作品。
解説には琳派と近代をつなぐ作品書かれてあり納得。
木蓮棕櫚図屏風は地味な作品なのですが、絢爛豪華な作品群の中で一息つける休憩所のようでいい塩梅。
今回の目玉といっていい燕子花図屏風(尾形光琳)は何でか、目を惹かれず。こっちの感性に問題が有るのでしょう。きっと。
詳しい人にとっては当然なのでしょうが、屏風は一双?の中で季節が移り変わっていくので、その楽しさに今さら気付き、そこから四季のある日本だからこその表現なのかなと考えながら見て回りました。
琳派以外には「花模様の器」という展示があり、花が絵付けしてあるお皿や香合、硯箱などどれもいちいち可愛くて、ホクホク気分。
予定より遅れて(迷ったせい)美術館に着いたのが幸いして、閉館が近づくにつれ人が減り、ゆっくりと観覧できたのはラッキーでした。
皆さん触れると思いますが、根津美術館には青山なのに!庭園があり、ぐるっと散策する都会の喧騒を忘れて優雅な気分に。(我ながらベタな表現)
最後に下手する美術館より好きなミュージアムショップを覗いて退館。
とても満足な「国宝燕子花図屏風」展でした。