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2012.04.11
ブログ江戸の妖怪展にいってきました。
去る三月四日。石神井公園のふるさと文化館に行ってきました。 うどんを食べに行ったことは有るが展示を見るのは初めて。二階に昇って展示室へ。思ったより狭い。 妖怪に関する展示で、私の目当ては歌川国芳の浮世絵。先日の六本木ヒルズでの国芳展では閲覧者が一杯いてゆっくり見られなかったので、石神井なら落ち着いて見られるだろうと踏んで。 ところが最終日だからかこちらの入りもなかなか。 早速、浮世絵コーナーへ。六本木ではゆっくり見られなかった国芳をマジマジと見る。酒呑童子を源頼光らが退治している浮世絵なんかはやっぱ迫力があってカッコイイ。 他の作者ものも展示されていたが、月岡芳年という人のが大胆でよい。知らない人なので家に帰って調べてると、歌川国芳の弟子にして「血まみれ芳年」「最後の浮世絵師」などの二つ名で呼ばれる 明治期の大物浮世絵師。 どおりで素晴らしいはずだ。ウィキペディアには芳年について色々なエピソードが載っていて面白かったのでご興味のある方は是非。 浮世絵を見終え、妖怪を題材にしたお伽草紙等にも目をとおす。オドロオドロしいものだけではなく、コメディータッチの作品も有り、妖怪のような人知の及ばない不可解さに対して怖がるだけではなく、面白がって消化していたのかも。 せっかくなので企画展だけでは、常設展も覗く。こちらはスペースを広くとってあり、昭和の町並みを再現したセットなどが展示されており、お金が掛かっている。 こういったものは一回見る分には楽しめるが、二回目は来ないので常設展に使うスペースやお金を企画展に回せばいいのなぁと感じた。 実は今回印象に残っているのは妖怪展を見学している際に「妖怪が放射能を食べてくれるといいのにね」と母親に話し掛けている小学生の男の子の台詞だったりする。 えらい世の中になってしまったなぁと。月岡芳年 和漢百物語 (謎解き浮世絵叢書) 菅原 真弓 町田市立国際版画美術館 二玄社 2011-07-08 by G-Tools -
2012.04.02
お知らせ2012年GWご新規のお客様のご予約について
日頃よりペットシッターのストローラーカンパニーをご愛顧頂き誠にありがとうございます。 今年もGWのご予約を多数頂いております。つきましては大変申し訳ございませんが、ご新規のお客のご予約受付を5月3~6日にかけまして停止させて頂きます。 大変申し訳ございませんが、ご了承の程よろしくお願い致します。 なお、リピーターのお客様は若干ですがご予約お受けしております。ご予定お決まりでしたらお早めにお声をおかけ下さい。 -
2012.03.02
ブログはるか昔の松岡映丘展
かなり前に8割方書いたままに完成させずにいたのですが、もったいないので書き上げてUPしました。(だいぶ前の話で恐縮なのですが・・・) 先日、松岡映丘展に行ってきました。 お世話が一段落して次のお世話まで時間があり、ちょうど練馬区立美術館の前を通りがかったのでふらりと入ってみました。 練馬区美術館は入場料が五百円なので気軽に入りやすい。 ありがとう練馬区! あの日はとても天気がよく美術館の前の広場ではお母さん方がお子さんを遊ばせていました。 「キャッキャッ」と楽しそうに声を上げてる子供達を見て絵に描いたように平和だなぁと感じたのを覚えています。 松岡映丘は絵を見たことが有るような無いようなで、よく知らない人。 では、何故入ったかと言えば看板やチラシのデザインがそそったからなのです。 今回のチラシ(二つ折りになっている) 字のサイズと水谷八重子の顔のバランスがよくないですか? と看板に引っ張られて足を踏み入れた館内には、着飾ったおばさまが一杯。 学芸員?の引率であれやこれや説明を受けながら「アラー素敵ねぇ」とか呟きながら(とは、言ってもボリューム大)観覧していました。 皆で一緒に見るのが楽しいのでしょうねぇ。 ところで松岡映丘は父は儒学者、医師の松岡操。兄に医師の松岡鼎、医師で歌人・国文学者の井上通泰、民俗学者の柳田國男、海軍人、言語学者、民俗学者の松岡静雄というエリート一家の出らしいです。 この一族をモチーフにした小説が有ったら面白そう。 私自身はもともと大好きな画家と言う訳ではないので、全作品に感銘を受けたとはいかないですが、それでも気にいったものが何点か。 やっぱり一番気になったのはチラシにもなっている水谷八重子。 画面の大半を占める着物姿の彼女。その足元には縮尺のおかしい草木が。(小さく描かれている)そのために水谷八重子がまるで巨人かと見間違うようないびつさが面白い。抜けるような青い空と着物の黄色も鮮やかでした。 他の作品もそうでしたが、色使いがキレイでしたね。緑は特に深みと青みがあって。 後、印象に残ったのは道明寺を題材にした屏風絵。 ストーリーが良く伝わってきて楽しく、木や鐘を吊す柱の一分しか描かない省略した感じもいい。 また、柱や桜によって隠れている顔は隠れることによってむしろ表情が引き立っていた。 何の気なしに入ったのですが満足して美術館を後に。 お腹がすいたので同じ敷地内にある別棟のレストラン「どんぐりの木」で昼食。こちらは野菜を中心とした料理やケーキを出すレストラン。 こちらでしっかりと食事を取って次の勇んでお世話へ!そんな昼下がりでありました。 -
2012.02.09
ブログキツネばかりが悪いわけじゃない-「キツネ」
日本では人を化かすと言われ、英語では狡い事をcrafty as a foxという慣用句が有るそうでキツネは和洋問わず何故か悪者にされがち。 単独で行動ですることや顔つきのせいでしょうか? なんだか不憫。 今回ご紹介する、文M・ワイルド、絵R・ブルックス「キツネ」でも一見するとキツネはネガティブに描かれていますが、よくよく読むとそうでもないのがこの絵本のポイント。 あらすじは火傷を負って飛べなくなったカササギと片目の見えないイヌがお互いのハンデを補いながら仲良く暮らしているところにキツネが現れ、カササギをそそのかしてイヌから引き離すというお話。 あらすじからだとやっぱりキツネが悪者のようですが、カササギ、イヌ、キツネがそれぞれに特異な性格が設定されていて、一概にキツネが悪いとは言えない構造になっています。 イヌは心優しいが単純で騙されやすい。 カササギはそこそこ賢いが、利にさとく腰が座っていない所がある。 キツネは一人で生き抜く強さを持ち、イヌ達とは違い身体的なハンディも負ってはいないが、嫉妬深くプライドが高い為、他者と親密な関係が築けない。 また、イヌはキツネに対してフレンドリーに接しますが、カササギはキツネを信用ならないと警戒します。 このような態度がキツネを嫉妬を抱かせたきらいもあります。 一方、カササギはキツネは信用ならないとイヌに忠告していながら、ついついキツネの口車に乗ってしまう。 つまりこの動物達は我々人間が持つ嫉妬や猜疑心、欲望を持っていて、どの動物が特に悪いという話ではないのです。 自分の不幸の身を歎き、あっさり欲望に負けてキツネに騙されてしまうカササギが一番人間らしいというか、自分に近いものを感じた一方でキツネの孤独と嫉妬混ぜこぜにしながらも独立独歩で生きているスタイルに惹かれる部分も有り(モチロン、他人を陥れるのは感心しませんが)、そこは作者も同じで、だからこそタイトルが「イヌ」「カササギ」ではなく「キツネ」なのでしょうし、一番魅惑的な容姿に描いたのでしょう。 ラストシーン、キツネによって住み処から遠く離れた灼熱の砂漠に置き去りにされてしまうカササギは、このままここで死んでしまっていいとも考えてますが、自分を待っていてくれるイヌの姿を思い浮かべ奮起して歩みはじめます。(羽を怪我しているので飛べないのです) 物語はここで終わりを迎えます。 無事に着いたとも着かなかったとも書かれていません。 また二人で仲良く暮らしたかもしれませんし、力尽きてんでしまってかもしれません。 仮に辿り着いてもイヌは待っていないケースも有り得るし、案外道中で居心地の良い場所を見つけて住み着いてしまうかも。 カササギならやりかねません。自己正当化は得意そうです(笑) しかし諦めずにまず一歩踏み出したのは事実ですし、それで今の時点では充分なのでしょう。 先の事は誰にも分かりませんから。 ストーリーについてばかり触れてしまいましたが、絵、フォント、テキストの配置にも力を入れた作品でご興味の沸いた形はお手に取ることをおススメ致します!キツネ
マーガレット ワイルド ロン ブルックス
BL出版 2001-10
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2012.01.17
DM紹介あけましておめでとうございます!
あけましておめでとうございます! あけましてと言うには既にあけきった気がするので調べた所、挨拶として使うのは7日ないしは15日までのようです。 今日は17日・・・・どちらにせよアウトでした。 来年はもっと早く「あけまして」とご挨拶致します。 昨年も多くのご依頼を頂きました。本年も皆様のお役に立てるよう努力を重ねる所存でございます。ペットシッターのストローラーカンパニーをどうぞよろしくお願い致します。 また、ご丁寧に年賀状送って下さった皆様ありがとうございました。 こちらからお客様にお送りした年賀状は引き続きetoさんに描いて頂きました。 etoさんに曰く冒険したイラストとの事でした。沢山の動物が描かれ賑やかで実にお正月らしく描いて頂きました。