東洋経済「ここまで来たペットビジネス」

古めのお話ですが5月29日東洋経済の特集は「ここまで来たペットビジネス」。
昨今のペット界の注目トピックがキレイにまとまっているのでご紹介。

 

  • ペットフードの最前線
  • 競争厳しいペット獣医師
  • 乱立するペット関連資格看護師は統一化を模索中
  • ペット葬儀・墓事情
  • 飼い主が直面する介護問題
  • 殺処分ゼロを目指す熊本市の取り組み
  • 普及進むマイクロチップ
  • ペット同伴旅行の多様化
  • ペット共生住宅、住民トラブルも
  • 人気沸騰動物タレント

 

一分野を深く掘り下げた情報を集めている人より、ペットビジネスの全体を把握したい人向きな内容。ペットビジネスといいつつも話題の熊本市の取り組みや殺処分の問題に触れている辺りもポイント高いのではないでしょうか。
また、一般の飼い主さんにとっても役に立つ情報、知識が得られると思います。
でもバックナンバー無いようで・・・(せっかく書いたので一応載せます。申し訳ないです。)

2010.06.11  コメント(0)  

何でも慣れ。-へんないきもの

ひと前昔にベストセラーとなった書籍「へんないきもの」がブックオフで安くなっていたので手にとってみました。
ここ数年、深海生物が注目を浴びていますがブームに先鞭をつけたのが本書なのかな?とか思ってるんですけど。どうでしょうか?
今だったらと今作と次作の「またまたへんないきもの」が合わさった「せいぞろい へんないきもの」がお買い得かと。

 

とりあえずオチに「結局、一番へんないきものは人間ですよね」みたいなベタなのを持ってくるのは止めようと堅く誓って書き始めています。

 

さて、内容はタイトルそのままで実在する動物をイラストと軽いタッチの文章で紹介する本です。
この手の本「普段は馴染みが無いけど首を突っ込んでると面白い世界を紹介する本」(長い!)をサッラと読ませるには、読み手をクスリと笑わせる文章力と取り上げる対象に対する愛情が必要なのですが、本書は時事ネタが多いせいか、あまり笑えなかったかなと。読み易くする為には仕方が無かったのかもしれませんが。
とはいえ、気楽に読めましたし、暇つぶしをしつつ知識欲を満たいけれど、小難しいのは嫌だなんてユルイ気分の時にお読みになると良いのでは。

 

本書をパラパラとめくると奇妙な外見や生態を持った生物のオンパレードで。
イシガキリュウグウウミウシやヤツワカガビルなんかがハトみたいに町中に溢れてたら困るなぁ。 あ、でも溢れる位いたら慣れるから平気か。
長辺1メートル、触手が24本に及ぶニチリンヒトデに町中で突如襲われたらやだなぁ。あ、でも何度も襲われたら慣れるから平気か。
ボネリムシのオスとしてメスの体内で一生過ごすのは情けないなぁ。あ、でも慣れたら快適かもな。
「ベタなオチは止めようと固く誓った」のにこんな程度の文章で良いのかなぁ。あ、でも今に始まった訳じゃないし、これも慣れか。

 

追記 ちなみに紹介されているいきものの中で一番インパクトがあったのはボネリムシ。
ボネリムシの幼生は雌雄未分化の状態にある。だが、その時期に生体のメスの体内でオスに成長するのだ。そしてオスはそれ以後メスの子宮の小部屋で生涯過ごすことになる。
オスは巨大なメスに生存のすべてを―を委ねる。食物もメスに与えてもらうが、体表を通して直接栄養をもらうため、消化器官さえもたない。
しかし口はある。食うためではなく、精子を放出するためだ。―本書より抜粋

 

4101318913 へんないきもの (新潮文庫)
早川 いくを
新潮社 2010-05-28

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2009.11.20  コメント(0)  

動物愛護週間が終わりましたねー消えたマンガ家 ダウナー系の巻

シルバーウィーク中は沢山のご依頼ありがとうございました。お陰様でお盆や年末年始の繁忙期と変わらないご依頼を頂きました。

 

さて、26日で動物愛護週間が終わりましたね。前回、お伝えした通り動物愛護週間中の売上げの一部を寄付したいと思います。
金額は2万円。そして寄付先は・・・もう少し待ってください。実は決まっているのですが、こちらの都合で発表を先に延ばします。

 

これで連絡事項はお終いなのですが、それじゃ味気ないから、最近読んでやたら面白かった大泉実成「消えたマンガ家 ダウナー系の巻」を簡単にご紹介します。動物は全く出てきませんが。

 

内容としては「あの人は今?マンガ家編」。一線から消えたマンガ家達の今を追うという主旨。
一人一人のマンガ家のエピソードも充分面白いのですが、本書の優れている点は消えていったマンガ家の多くが精神障害や自殺に追い込まれている事に注目し(本書で紹介されているマンガ家8名中3名が自殺)、その原因を「ジャンプシステム」に代表される出版界がかかえている構造的欠陥であると看破した点である。

 

本書によるとジャンプシステムは「隔離とさえいえる作家の囲い込み」「有無を言わせぬ編集者の作品への手直し」「読者人気投票による冷酷なまでの作品の打切り」「作家のあつかいが他のどの媒体よりも過酷」という負の特性を持つそうです。

 

序盤の「あの人は今」的な展開から、漫画家が如何に心身を削ってギリギリのラインで作品を作り上げているかを伝え、また、作品のオリジナリティと商業主義の関係を改めて考えさせられるステージーまで引き上げた作者のグイグイと対象に迫る腕力に感服。
まさに良書。間違いなくマンガ好き限らない広い読者にアピールする作品と言えるでしょう。

 

410290056X 消えたマンガ家―ダウナー系の巻 (新潮OH!文庫)
大泉 実成
新潮社 2000-12

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2009.09.29  コメント(0)  

羨ましい―「食ふ」

先日、お寿司を食べてきまして。モチロン、カウンターで。
とブルジョアぶってみましたが、行った先は練馬区は東大泉のまる辰。1貫100円~200円程度で新鮮なお寿司が食べられるとあって、お気に入りのお店です。大泉近辺では有名なのではないでしょうか。ランチより夜の方がネタが新鮮なイメージがあるので夜に行かれるとイイかと。
あの日は、どのネタもおいしくて「ほうぼう」を二回も食べてしまいました。

 

満腹、満足で次に向かったのは古書店ポラン書房。普段だとまる辰→同じゆめりあにあるカルディコーヒーファーム→くまざわ書店→ポラン書房と回るのですが、今回は時間が無いのでまん中二つはパス。
大泉街道に面するポラン書房は絵本、児童書からお固い思想書まで幅広いジャンルの古書をお手ごろの価格で提供してくれるとてもありがたいお店。
まず店内に入ってすぐの絵本の棚から数冊キープ。チャールズ・キーピングの作品が手に入ったのが収穫。このブログで紹介した絵本の内の大半はこちらで手に入れました。

 

続いて文庫本の棚へ。気になるものをチェックしつつ、隣の俳句コーナーに目を移すと、ここ一年以上売れ残っている句集「食ふ」が未だに鎮座ましましていた。見かける度に買おうか、買うまいか迷っていましたが、今日という今日は買おうと決心してレジへ。
店員さんが「俳句をやられるのですか」と尋ねるので「いえ。俳号が面白かったので。」と返答。
そう。ずーっと犬猫大臣という号が気になって仕方が無かったのです。いいポストですよね。犬猫大臣。
名前を譲って貰いたい位です。名刺にもペットシッター 藤村ではなく、犬猫大臣 藤村と載せたら、仕事もバンバンきそうだ。
うーん羨ましい。

 

4874406017 食ふ―犬猫大臣句集
犬猫大臣
渓水社 2000-06

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2009.09.10  コメント(0)  

猫が大好きである―BRUTUS「猫である。」

発売日(3月2日)から大分経ったので、今更の感が強しですがBRUTUSの「猫である。」を取り上げます。
ネコちゃん関連の色々な特集が組まれていて、猫ちゃん好きにはうってつけの内容なのですが、その中からは特に面白かったの町田康の談話「磯野家で暮らしているのはなぜポチではなく、タマなのか。」をついて書きたいと思います。

 

内容を要約すると―犬と人間は価値観を共有する事が可能だが、猫の場合は人間が共有を求めても猫の方で拒んでしまう。よって小説や漫画において犬はストーリーと同じトーンで存在するが、猫はストーリーを無視した動きをとり、効果的な刺激を作品に与える。
つまり人間の意図に沿わない猫は人間の価値観を転倒させる。それは擬人化しようがしまいが変わらない。だからこそ猫は漫画と親和性が高いのでは無いだろうか。―

 

町田康の猫好きは知っていましたが感想を一言でいうと「ホント、ネコちゃんが好きだねぇー」に尽きます。
以前、NHKの番組で中原中也の足跡を辿る番組に氏が出演していた時も中也ゆかりの地でのロケ中、ある道を説明する際に「今、猫が通っていた道ですよね。」と発言しているのを見たことがありましたが、その時も好きなんだなぁーと感心しました。
今回の談話ではネコちゃんに対する深い愛情からくる観察に根ざしたコメントを述べていてナルホドと頷かされました。
例えば―猫には悲しみという感情が無いのではないのではないかとも思う。喜びと怒りしかないんじゃないか。―
確かにワンちゃんと比較すると悲しみという感情はグッと少ない気がしますね。そう言えばジョン・アーヴィングの小説にもその名もずばりなソロー(悲しみ)という名の犬が登場します。

 

でも愛情が深すぎて神聖視しすぎている気も。―作者は、漫画を描く上で、どんな事もできる存在だ。しかし猫を登場させることによって、作者の思い通りにならないことが生まれてしまう。小説の中でも「猫を出しちゃったよ、どうしよう?」と考えることで、本来は進み行きたい道筋であったとしても、「それは猫はやらないでしょ」っていうことがある。―
「うろたえてないで、そこはコントロールして下さいよ。先生。そんなこといったら、他の動物も人間さえも書けませんよ。」と、ついつい指摘してしまいたくなる程の溺愛ぶり。
でも、この鋭さと見境の無さがない交ぜになったトーンが微笑ましくて大変満足しました。

 

B001T2D7CG BRUTUS (ブルータス) 2009年 3/15号 [雑誌]
マガジンハウス 2009-03-02

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2009.05.19  コメント(0)