-
2010.04.07
ブログ出鱈目なりに生きる―「僕とポーク」
百円で買ったほしのよりこ「僕とポーク」を取り上げます。 本作は中編集で、出来がいいのは表題作。他も悪くは無いですが、「僕とポーク」はずば抜けてよい。 ほしのよりこといえば、猫村さんですが、僕とポークも全然負けてないと思います。 作品で描かれてのは、今までも、今も、これからもずっーと係わり続けなきゃいけない例のヤツ。 ずばり「人生」。 すぐに「人生ってさあー」とか言う人や作品は要注意なのですが、本作は別。 主人公ボクの少年時代から結婚するまでが描かれているのですが、主人公はよく悩みます。 親に食べ物を残すなと怒られては、悩み。自分がブーちゃん(ブタ)を飼う意味は?と悩み。なぜ同級生の女の子がやたらと声を掛けてくるのかと悩みます。 一方、悩み割にはブーちゃんに食事を持って行くこと以外は何にもしません。 受験勉強もさしてせずに大学へ入り、入ったら入ったで格好だけでテニスはやらないテニス風サークルに所属。先生になると決意したと思ったらあっさり諦める。 かと思うとしっかり女の子を捕まえて結婚してしまう。 主人公に限らず、本書に登場する人物達は何処か出鱈目で、胡散臭い。でも彼らは悪い人間ではない・・・どころか自分達なりにより良く生きようと懸命に頑張っている人々なのです。と言っても一所懸命ではなく程々にですが。 俯瞰してみれば、私を含めた人間はすべからず出鱈目な事ばかりやっているのかもしれません。 でも、そんな人間の人生を見つめる作者の目は口元に半笑いを浮かべつつも優しい。 それは本書の最後に収録された鳥達の無責任で楽天的なセリフにも出ていると思います。僕とポーク
ほしよりこ
マガジンハウス 2007-12-06
by G-Tools -
2010.03.31
ブログ君(ペット)の名は
3月20日の朝日新聞夕刊に挟み込まれていたペット雑誌「SIPPO」の巻頭特集が猪瀬直樹氏と愛犬ラッキーちゃんでした。 ラッキーちゃんは、オーストラリアン・ケルピーという珍しい犬種で、私はお世話した事が有りません。 猪瀬氏によると「オオカミ系の犬で、オーストラリアの野犬ディンゴの血を引いています。オーストラリアであってもお腹に袋があるわけではありません。」 (猪瀬氏のブログより引用) ラッキーちゃん、実は二代目。何故一頭目と二頭目、同じ名前にしたかと言えば呼び間違えたらかわいそうだからだそうです。 そこまで考えてあげるなら、間違えないように注意すればよい気もしますが、確かに呼び間違えって有りますよね。 私も小学校生の頃、「先生」を「お母さん」と呼んで恥をかいた記憶が有ります。 ペットの名前と言えば、ペット保険のアニコムさんがこんなデータを出しています。 「ペットの名前の由来は?」 「猫の名前ランキング」 猫の名前ランキング一位のソラちゃん。私のお客様にもいらっしゃいますねぇ~。他にもお客様にいらっしゃる名前が続々とランクイン。 私のお客様でランキングを作るのも面白いかもしませんね。 -
2010.03.22
ブログレインコートと長靴と物欲と―ペットシッター花鳥風月⑨
昨日の風は凄かったですね。道路に止めてある自転車は軒並み倒れ、表に出ている植木鉢もひっくり返っていました。 今朝も杉並区の善福寺公園内には小さな枝が地面一杯に落ちていましたし、縦に亀裂が入った倒れそうな大木を処理していました。 昨日に限らず、ペットシッター中に雨が降った場合、私はレインコートと長靴で行動しています。この格好なら濡れても平気ですし、お散歩中、両手が空くという大きなメリットも有ります。 昨日のような強風だと傘は折れてしまうけど、レインコートなら問題ないし。 レインコートに長靴。合理的でとても良いと思うのですが、イマイチ普及しません。 女性の間では浸透しつつある印象がありますが、男性においてその兆しはない。何故か?それは、ダサいから。 たしかに私の周りにもレインコートに長靴の人間はいません。そればかりか、ちょっと私の格好を馬鹿にしているようでもあります。 その気持ちも分かります。私が履いてているのは何の色気も無い真っ黒い長靴。 そこで決めました。今、決めました。レインコートに長靴を男性の間に普及させる第一歩として私がお洒落な長靴を買おう!と。 ヨシ。大義名分という名の自己欺瞞は用意した。 何を買おう?やっぱ、HUNTERかな。値段の事さえ、考えなきゃ楽しみだ♪ -
2010.03.16
ブログ「ねこ 岩合光昭写真展」に行ってきた。
昨晩は風が強かったですね。お散歩代行していたワンちゃん達も目を細めて「風が強いなぁ」って顔をしていました。 先週、15日に終了した「ねこ 岩合光昭写真展」を見に行ってきました。 会場は日本橋の三越。この辺りのビジネス街へは普段こないので、町並みや歩いている人々の立派さに圧倒されました。 デパートに入ったら、入ったらで、冊子を配っている人達がやたら綺麗なのに感心しましした。さすが高級デパートだと。 会場である七階で知人と落ち合って、無料優待券を貰い入場。この無料優待券、猫を形どっていてとても可愛らしい。 会場内は平日にも関わらず、なかなかの人出。実は岩合さんの事を知らなかったのですが、知人より動物写真の大御所であると聞かされていたので、この人出を目の当たりにして著名な大御所である事に納得。 土日に行われたサイン会は、さぞ大入り満員だったことでしょう。 30年間の撮りためた猫写真を集めただけあって展示作品は多数有り、どの写真も普段我々が目にする世界より、ちょとだけ美しい光や空の中を様々な表情、ポーズをとった猫ちゃん達が写し取られていました。 中でも猫ちゃんとパグが一緒に写っている写真が、印象に残っています。両方見れてお得だなと。 また、撮影風景を捕らえた映像が流れているコーナーがあったのですが、猫ちゃんの中に自然に紛れて撮影する氏の姿があって流石と感心しました。 その後、一時間半程でデパートを後にして銀座にタンメンを食べに行きました。 ホワイトデー前とあって、プランタン銀座の前を通ると、店内サラリーマンがぎっしりでまた、また感心しました。 そんな感じで感心ばかりの日本橋、銀座巡りはタンメンを食べて終わりました。たまにはこっちに来るのも良いもんだと思いました。 とか言って、翌日も所用の為、銀座に行くハメになるんですが。 追記 日本橋の写真展は終わってしまいましたが、渋谷のたばこと塩の博物館でも写真展を開催中です。 -
2010.03.10
ブログ杉並区の底力―ペットシッター花鳥風月⑧
先日、杉並区でのお散歩代行の帰りに雑貨屋さんに立寄りました。(お店の名前を失念していました。) 車がビュンビュンと走る環八の通り沿いで、全く雑貨屋なんてないよう場所だったので、不思議な所にあるのものだと、窓から中を覗くと黒くて丸い素敵な奴らが売っているではないですか。 早速、いてもたってもいられず入店。レコード棚へ。 枚数もたいして無いので期待せずに手にとっていくとしっぱなのRIP RIG & PANICに始まりAllen Toussaint、Fantastic Somethingと、片手間でLPを扱っているのでは無い品揃え。 他にも気になるものがあったのですが、無駄遣いはマズイと自重して上記のLPを手にレジへ。 期待していなかった分、ついつい気をよくして店員さんに「LP、揃ってますね。」と話しかけてしまいました。しかもお金が足りなかったので取置きを頼む、失態のオマケつき。 お店のメイン商品は家具と古い雑貨で絵も取扱があって、アートな匂いも少々。唐突に良いお店が出てくる辺り、さすが杉並区。伊達に中央線が走ってませんね。西荻窪にお散歩代行にお伺いした時も古着屋さんを数軒見かけました。 でも、我が練馬区だって杉並区に負けてない。農地面積は23区内でぶっちぎりで1位ですからね!!