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2009.10.05
ブログアイメイト協会見学会①―アイメイトとは?編
7月末ですから、もう2ヶ月も前のお話で恐縮ですが、アイメイト協会が主催する見学会に行ってきました。アイメイト協会自体をご存じない方も多いかと思いますので、まずはご説明から。 アイメイトとは一般でいう盲導犬を指すのですが、同協会では盲導犬をアイメイトと呼びます。 何故、そう呼ぶかといえば「盲を導く犬と考えると主体は犬になるが、主体はあくまでも人(視覚障害者)である」ためアイメイトの名称を使っているおり、I(私) 愛(LOVE) EYE(目)から「私の愛する目の仲間」という意味も有るそうです。 つまりアイメイト協会とは、盲導犬によって視覚障害者のサポートを行う非営利盲人更正援護施設の事です。 ではアイメイト協会について簡単に触れておきます。 同協会の創設者塩屋賢一氏が国産盲導犬(アイメイト)第一号チャンピーを育成して以来日本最大数の1000組以上の視覚障害者と盲導犬のペアを送り出している。そのペアたちは日本各地にとどまらず海外においても生活をしている。 同協会は高度な技術力を持ち、犬の訓練を4カ月間で仕上げているのは世界唯一であり、その課目数は短期間ながら最大を誇っている。 高い技術力を裏付ける数字として平成11年~15年においてアイメイト協会は152頭(5年間)のアイメイトを輩出。また、1頭にかかった費用は約608万円が挙げられる。 参考までに他の盲導犬協会の輩出数を書き出すと↓- 日本盲導犬協会 63頭(4年間) 1頭につきかかった費用約4114万円
- 関西盲導犬協会 57頭(5年間) 1頭につきかかった費用1138万円
- 九州盲導犬協会 37頭(5年間) 1頭につきかかった費用1864万円
- 栃木盲導犬センター(現東日本盲導犬協会) 30頭(5年間) 1頭につきかかった費用2019万円
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2009.09.29
その他書籍動物愛護週間が終わりましたねー消えたマンガ家 ダウナー系の巻
シルバーウィーク中は沢山のご依頼ありがとうございました。お陰様でお盆や年末年始の繁忙期と変わらないご依頼を頂きました。 さて、26日で動物愛護週間が終わりましたね。前回、お伝えした通り動物愛護週間中の売上げの一部を寄付したいと思います。 金額は2万円。そして寄付先は・・・もう少し待ってください。実は決まっているのですが、こちらの都合で発表を先に延ばします。 これで連絡事項はお終いなのですが、それじゃ味気ないから、最近読んでやたら面白かった大泉実成「消えたマンガ家 ダウナー系の巻」を簡単にご紹介します。動物は全く出てきませんが。 内容としては「あの人は今?マンガ家編」。一線から消えたマンガ家達の今を追うという主旨。 一人一人のマンガ家のエピソードも充分面白いのですが、本書の優れている点は消えていったマンガ家の多くが精神障害や自殺に追い込まれている事に注目し(本書で紹介されているマンガ家8名中3名が自殺)、その原因を「ジャンプシステム」に代表される出版界がかかえている構造的欠陥であると看破した点である。 本書によるとジャンプシステムは「隔離とさえいえる作家の囲い込み」「有無を言わせぬ編集者の作品への手直し」「読者人気投票による冷酷なまでの作品の打切り」「作家のあつかいが他のどの媒体よりも過酷」という負の特性を持つそうです。 序盤の「あの人は今」的な展開から、漫画家が如何に心身を削ってギリギリのラインで作品を作り上げているかを伝え、また、作品のオリジナリティと商業主義の関係を改めて考えさせられるステージーまで引き上げた作者のグイグイと対象に迫る腕力に感服。 まさに良書。間違いなくマンガ好き限らない広い読者にアピールする作品と言えるでしょう。消えたマンガ家―ダウナー系の巻 (新潮OH!文庫)
大泉 実成
新潮社 2000-12
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2009.09.10
その他書籍羨ましい―「食ふ」
先日、お寿司を食べてきまして。モチロン、カウンターで。 とブルジョアぶってみましたが、行った先は練馬区は東大泉のまる辰。1貫100円~200円程度で新鮮なお寿司が食べられるとあって、お気に入りのお店です。大泉近辺では有名なのではないでしょうか。ランチより夜の方がネタが新鮮なイメージがあるので夜に行かれるとイイかと。 あの日は、どのネタもおいしくて「ほうぼう」を二回も食べてしまいました。 満腹、満足で次に向かったのは古書店ポラン書房。普段だとまる辰→同じゆめりあにあるカルディコーヒーファーム→くまざわ書店→ポラン書房と回るのですが、今回は時間が無いのでまん中二つはパス。 大泉街道に面するポラン書房は絵本、児童書からお固い思想書まで幅広いジャンルの古書をお手ごろの価格で提供してくれるとてもありがたいお店。 まず店内に入ってすぐの絵本の棚から数冊キープ。チャールズ・キーピングの作品が手に入ったのが収穫。このブログで紹介した絵本の内の大半はこちらで手に入れました。 続いて文庫本の棚へ。気になるものをチェックしつつ、隣の俳句コーナーに目を移すと、ここ一年以上売れ残っている句集「食ふ」が未だに鎮座ましましていた。見かける度に買おうか、買うまいか迷っていましたが、今日という今日は買おうと決心してレジへ。 店員さんが「俳句をやられるのですか」と尋ねるので「いえ。俳号が面白かったので。」と返答。 そう。ずーっと犬猫大臣という号が気になって仕方が無かったのです。いいポストですよね。犬猫大臣。 名前を譲って貰いたい位です。名刺にもペットシッター 藤村ではなく、犬猫大臣 藤村と載せたら、仕事もバンバンきそうだ。 うーん羨ましい。食ふ―犬猫大臣句集
犬猫大臣
渓水社 2000-06
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2009.08.24
ブログウルセランス菌にもご注意を
今回は猫から人に感染して呼吸困難を引き起こす新しい病気にかかる人が増えているという朝日新聞の8月14日付けの記事を取り上げます。 大流行の兆しを見せている新型インフルエンザ共々注意したい所ですが、まだ報告例が少ない為、全容が掴めていないようです。 記事の要約はこちら↓ 猫から人にうつり呼吸困難を引き起こす新しい病気にかかる人がここ数年で相次ぎ、世界で最初の患者を報告した英国では死者も出ている。 日本では届出義務がなく、医師や獣医師でさえほとんど知らない。 今年1月、東京に住む50代の女性がのどの痛みに血の混じった鼻水が止まらなくなり、診察を受けた所、喉と鼻の奥に黄白色の塊がこびりついていた。 この塊から、コリネバクテリウム・ウルセランスという細菌が見つかった。この菌は感染症予防法で2種感染症に指定されているジフテリアと同じ毒素を作る菌で風邪の症状に始まり、重症になると呼吸困難に陥り、死に至るケースもある。 国立感染症研究所の調査によると女性の家に立ち寄る野良猫5匹のうち、2匹の鼻水から同じ遺伝子タイプをもつ菌を発見した。 ウルランス菌は抗菌薬が効く。 初耳でしたので検索してみると国立感染研究所のページを発見。 (http://www.nih.go.jp/niid/bac2/Coryne_ulcerans/) 国立感染研究所によると2001年~2009年の間に国内において6件の発症例を確認しており、今後の方針として「国内分布、菌の伝播性等の疫学調査や基礎研究が極めて重要」と述べているようにまだまだ研究途上のようです。 世界で報告例がもっとも多いイギリスでは年間4~6例の報告が有るそうで、海外においては猫、犬、牛等が人への感染源として疑われており、国内で報告例はないが生の乳製品の摂取も原因として挙げられている。 研究途上の為か、研究所のページを見ている限りではこう予防しなさいという記述が無いので、国内においてペットから感染するズーノーシス(人畜共通感染症)の一般的な予防方法を書いておきます。 ご参考にして下さい。- ペットとの濃厚な接触を避ける(食事の口移し等)
- ワンちゃん、ネコちゃんの爪を切る。
- ペットに噛まれたり、引っ掻かれた場合は傷口を速やかに流水、石鹸で洗浄した後、消毒する。
- ペットと接触した前後に手の消毒及びにうがい。
- 予防接種を受け、予防薬を投与する。
- 飼養環境を清潔に保つ。
- 糞尿を速やかに片付ける。
- ねずみ、野鳥や昆虫など人とペットとの共通感染症を媒介する生物とペットとの接触がおこらないようにする。
- 飼い主さん自身、ペットの健康状態をしっかりとチェックする。異常を感じたら医療機関へ。
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2009.08.17
DM紹介2009夏のご挨拶はがき用のイラスト
皆さん夏バテせずに元気にしてらっしゃいますか。 例年に比べれば、特に夕方は涼しい今年の夏ですが・・・やっぱ夏は基本暑いですね。 お客様には先月末には、夏のご挨拶のハガキがお手元に届いた事かと思います。はがき用に描い頂いたイラストですが、今回もせっかくなので他の方にも見て頂きたくアップしました。 担当して下さったのはイラストレーターの山元かえさん。力の抜けたカワイイ感じに仕上げ頂きました。イラストは型染めという何やら難しそうな技法で描いて頂きました。型染めとは着物の染めと似たような感じで和紙に顔料を染めていくそうです。 山元さんもブログを書かれているのですが、文章もお上手でご興味のある方はご覧になって下さい。 冬の挨拶用ハガキも山元さんをお願いする予定です。今度はどんなイラストになるのか今から楽しみだ。