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2009.06.24
ブログ動物取扱責任者研修会を受けてきました。2009
雨上がりは気持ちいいですね。本日、東京都主催の動物取扱責任者研修会に行ってきました。研修中はペットシッターにお伺い出来ず、大変ご迷惑お掛け致しました。 前回と会場が同じだったからか、2,3月前に研修を受けたような気分でしたが、実際は1年近く経っている訳で。月日の経つ早さを今さらながら実感しました。 さて、肝心の研修内容は毎年恒例の自主点検票の活用や動物取扱責任者に関するアレコレと言った内向きな話とエキゾチックアニマル全般に渡る話の2部構成で、毎度お馴染みの法律や書類の話よりは、エキゾチックアニマルの話に関心は向きました。 贅沢を言えばもっとペットシッターに役立つお話だとよかったのですが、色々な動物を扱われている方がいらっしゃるのでしょうから、仕方が無いですね。 それと、研修中に講師が紹介した空間除菌・消臭剤のサンプルを休憩時間中に手に取れるコーナーが設置されていて、皆さん熱心に手に取っていたのでが非常に印象的でした。 もちろん私も人がまばらになってから、チェック。ご関心がある方はご連絡下さればお教え致しますよ。 来年も梅雨時期に受けることになると思うので、出来たら今日の夕方のように晴れて欲しいものです。 -
2009.06.18
ブログマイクロチップに関するアレコレ-迷子ペット、チップで救え
5月28日付けの朝日新聞の記事。迷子対策としてペットにマクロチップを埋め込む飼い主が増えているという内容です。 記事の要約はこちら↓ 家族の一員のペットが迷子になり、知らないうちに殺処分される。そんな事態に陥らないため、身分証代わりになるマイクロチップをペットの体に埋め込む飼い主が増えている。 環境省によると殺処分される犬猫の総数は年間約30万頭。迷子になったペットも相当数いるとみている。そんな状況を少しでも改善しようと、阪神大震災で大きな被害を受けた兵庫県では、県獣医師会が無料でチップを埋め込む試みを数年に渡って実践。獣医師会がチップの代金を全額肩負担し、飼い主に協力を呼び掛けることで、1万匹の施術を達成したという。 また、埼玉県では07年2月から、保護されたペットの内、子犬に限って新しい飼い主に譲り渡す際、県の予算でチップの代金を肩代わりしている。「捨て犬を防ぐ意味もある」と担当者。 だが、チップの普及度はまだ十分とはいえない。ペットフード協会の推計によると全国の犬猫の総数は約2680万匹。「動物ID普及推進委員会(AIPO)」に登録されているペットは約21万頭となっており、チップをつけているペットは1パーセント未満にとどまる計算だ。 実際、チップによってペットが帰ってきた事例はまだ少ない。災害からペットを守る活動に取り組むNPO「アナイス」が07年に保健所がある自治体を対象に実施したアンケートでは大半の自治体で2件以下。チップの読み取りを一切行っていないと答えた自治体もあった。 04年に動物愛護管理法を改正する過程で義務化検討されたが、チップの普及率があまりに低いとして見送られた。また、チップの読み取り機を保健所などに設置するかどうかも、自治体任せになっている。 一方、チップの代金や施術の方法も飼い主に十分知られていない。ペットの体に異物を埋め込むことに抵抗を感じる人も多い。アナイスの池田潤子代表は「自分のペットを守るために何ができるのか、考える必要がある」と述べ、飼い主側の意識改革を求めている。マイクロチップの概要
- マクロチップは直径2ミリ、長さ12ミリ程度の円筒形の電子標識器具で、15桁の数字だけが記録されている。マイクロチップをつける施術を行えるのは獣医師で(全ての獣医師が行っているとは限らない)、マイクロチップはインジェクター(注射器)を使用し、首の皮膚の下に埋め込む。獣医師によると埋め込む際の痛みは予防接種と変わらないという。
- 飼い主はチップを埋め込んだ後にチップの数字や身元の情報(住所や電話番号)を「AIPO」に登録。(古いネット情報だとデータベースの統一化がなされていないとの指摘も有りますが、現在は統一されているそうです。AIPOに確認済み)住所等の情報に変更があった場合は再度届ける必要がある。
- ペットが逸走し、保健所等に保護された場合は備え付けられている専用の読み取り機でチップを読み取り、飼い主に連絡をとるシステムになっている。
- マイクロチップの値段と施術費用は数千円。また、別途AIPOに情報登録料千円が必要となる。
- 海外から日本へ動物を持ち込む際にはマイクロチップによる個体識別が必要な為、チップを埋め込む必要がある。(埋め込まれていない場合は180日の係留) 海外旅行にペットを連れて行く際には、ご注意を。
- 東京での読み取り機の設置場所 動物愛護相談センター多摩支所 動物愛護相談センター本所 動物愛護相談センター城南島出張所 各動物病院(全てでは無い)
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2009.06.08
ブログ梅雨入り秒読み段階?―ペットシッター的花鳥風月⑤
昨日はスッカと晴れましたね。というよりも暑すぎる位。天気予報によると梅雨入り前の貴重な晴れ間だそうで。たしかに今日はグズついた空模様。 先日の真夜中、お散歩中に少し先の公園から2人の男達の言い争うような声が。アララと喧嘩かと、近くを通るとコントの練習をしていました。 以前、中野でお散歩をしていた時も公園の中でコントの練習している芸人さん?達を何組も見かけて、さすが中野と妙な感心をしたものでしたが、練馬区でも見かけるとは。 夜の公園でのネタ合わせはやっぱ基本なんでしょうね。夜中に大声を出したら近所迷惑な気もしますが、夢を持ってやっているのでしょうから、頑張って欲しいものだけど、梅雨になったら練習出来ないなぁ。 なんてあの時は思いましたが、よくよく考えてみればペットシッターも梅雨の影響をモロに受けるんですよね。 何日も濡れ続けると流石に憂鬱なので自分が仕事をしていない、例えば寝ている間に集中して降ってくれるとありがたいんですけどね。 まあそんな都合のいい事を無いわけで仕方ないですよね、四季のある日本ですから。雨に濡れる紫陽花なんか味わい深いし。 どうってこと無い身辺記でありながら、滋味溢れる文章を書きたかったけど無理でした。 ではさようなら。 -
2009.05.30
ブログデカダンスの香り―「ずどんと いっぱつ」
以前、取り上げた奥さんの作品(カングル・ワングルのぼうし)は夫であるジョン・バーミンガムに捧げれてましたが今回の絵本「ずどんといっぱつ すていぬシンプ だいかつやく」はジョン・バーミンガムから愛犬アクトンへと捧げられています。 あらすじ 子犬のシンプは醜さ故に飼い主のおじさんに町外れのゴミ捨て場に捨てられてしまいます。シンプは新しい自分の居場所を求めて町を歩き、さ迷うも見つかりません。それでもさ迷い続けたどり着いたのは、町の外の森の中。森にはサーカス団がテントを張っていました。 お腹がすいて物欲しそうにテントの中をシンプが覗くと、中にいたピエロのおじさんが食事を分けてくれた上に、暖かい寝床まで用意してくれました。 でもこの心の優しいピエロのおじさんにはある悩み事が。悩みを知ったシンプはおじさんを助けるため、ある行動をとります。 この作品はとにかくダークな絵がカッコいい。色の厚さ具合なんか最高。シンプもブサイクという設定ですが、コロコロとしていてとてもカワイイです。 特にお気に入りなのはサーカスの公演場面ですかね。なんと言うかページからデカダンスの香りがプンプンと漂ってくるのです。 踊り子のむちっとした白い肌、サーカスの支配人達のダンディなタキシード姿に陰気な表情、会場を包む熱気、サーカスの如何わしい空気がビンビンに伝わってきて、まるでロートレックのよう。 ネズミ達と過ごす一夜の荒んだ雰囲気もいいし、飼い主からポイ捨てされる様もモチロン可哀相なのですが、どこかユーモアが漂っていて面白いです。まあ、ジョン・バーニンガムの筆が冴え渡っていてページをめくるごとにシビレどうしでした。 作品の大半がシンプの心境を表していたのか重い色調で描かれているものの、ラスト3ページは優しい色合い。ピエロのおじさんと一緒に居れてシンプも幸せなのでしょう。ヨカッタ。ヨカッタ。ずどんと いっぱつ―すていぬシンプ だいかつやく ジョン バーニンガム 渡辺 茂男 童話館出版 1995-03 by G-Tools -
2009.05.19
その他書籍猫が大好きである―BRUTUS「猫である。」
発売日(3月2日)から大分経ったので、今更の感が強しですがBRUTUSの「猫である。」を取り上げます。 ネコちゃん関連の色々な特集が組まれていて、猫ちゃん好きにはうってつけの内容なのですが、その中からは特に面白かったの町田康の談話「磯野家で暮らしているのはなぜポチではなく、タマなのか。」をついて書きたいと思います。 内容を要約すると―犬と人間は価値観を共有する事が可能だが、猫の場合は人間が共有を求めても猫の方で拒んでしまう。よって小説や漫画において犬はストーリーと同じトーンで存在するが、猫はストーリーを無視した動きをとり、効果的な刺激を作品に与える。 つまり人間の意図に沿わない猫は人間の価値観を転倒させる。それは擬人化しようがしまいが変わらない。だからこそ猫は漫画と親和性が高いのでは無いだろうか。― 町田康の猫好きは知っていましたが感想を一言でいうと「ホント、ネコちゃんが好きだねぇー」に尽きます。 以前、NHKの番組で中原中也の足跡を辿る番組に氏が出演していた時も中也ゆかりの地でのロケ中、ある道を説明する際に「今、猫が通っていた道ですよね。」と発言しているのを見たことがありましたが、その時も好きなんだなぁーと感心しました。 今回の談話ではネコちゃんに対する深い愛情からくる観察に根ざしたコメントを述べていてナルホドと頷かされました。 例えば―猫には悲しみという感情が無いのではないのではないかとも思う。喜びと怒りしかないんじゃないか。― 確かにワンちゃんと比較すると悲しみという感情はグッと少ない気がしますね。そう言えばジョン・アーヴィングの小説にもその名もずばりなソロー(悲しみ)という名の犬が登場します。 でも愛情が深すぎて神聖視しすぎている気も。―作者は、漫画を描く上で、どんな事もできる存在だ。しかし猫を登場させることによって、作者の思い通りにならないことが生まれてしまう。小説の中でも「猫を出しちゃったよ、どうしよう?」と考えることで、本来は進み行きたい道筋であったとしても、「それは猫はやらないでしょ」っていうことがある。― 「うろたえてないで、そこはコントロールして下さいよ。先生。そんなこといったら、他の動物も人間さえも書けませんよ。」と、ついつい指摘してしまいたくなる程の溺愛ぶり。 でも、この鋭さと見境の無さがない交ぜになったトーンが微笑ましくて大変満足しました。BRUTUS (ブルータス) 2009年 3/15号 [雑誌]
マガジンハウス 2009-03-02
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